FamilyParfait日記

家族のあんなことやこんなこと

こぼしたもの・・・

回は、「こぼしたもの」についてエピソードを書いてみようと思います。

分と若い頃の会社での話になります。まだ未熟だった私達はいろいろな研修を受けさせられていました。そのいくつかの研修のうちの一つの話なのですが、講師は外部コンサルタントの方で、かなり課題を出されて、必死に資料作成をしていたのを思い出します。この研修ではグループ討議を行ったり、自分達で検討したことを参加者の前で発表するという内容だった為、そういのが苦手な人には非常にしんどい内容だったかと思います。自分もどちらかと言えば、その頃はまだ経験値も低く、苦手な方だったかもしれません。とは言ってもお仕事ですから、しっかり習得し、研修で学んだことを活かしていかなければならないということで必死にやっていたと思います。

日間かの研修を受けて、研修も佳境に入り、最終は自分で作成したプランをみんなの前で一人ずつ発表するということになりました。それぞれがこれまでやってきた研修の集大成ということで、自分なりの工夫をしながら最終の仕上げを行い、発表の時間を待っていました。そして、さあいよいよ発表の時間がやってきました。 発表の順番は最初の方が良いか、後の方が良いか、人によってそれぞれその辺の考えが異なり、早く終わって安心したい人もいれば、一通り他人の発表を聞き、やり方を見てから発表の仕方を整える人もいました。私は比較的、早めに発表してしまって安心したいというタイプなので、はじめの方に発表させてもらいました。まあ今では、その時の出来が良かったのか、悪かったのか記憶が定かではないですが、何とか乗り切ったのだと思います。

れから何人かが発表したのち、私の先輩の番がやってきました。その先輩は私より10歳くらい年上の営業の大先輩です。みんな先輩の発表をしっかり聞こうと構えていました。そしていよいよ先生から名前を呼ばれそうになったその時です・・・ 『あ”~!!!』という大きな悲鳴のような声がその先輩の口から聞こえてきました。 周りの皆は、『どうした?どうした?』という感じになり、先輩の方へ眼を向けると、先輩のノートパソコンのキーボードの上は先輩が飲んでいたコーヒーで満たされていました。その時点で先輩のパソコンは機能停止です。発表は当然出来ませんし、パソコンは会社からの貸与物ですから、すぐに修理の為にシステム部へ持っていかなければならないということで、先輩は退室となりました。

ちの噂で、もしかしすると先輩は資料がまだ終わっていなく、発表する段階まで来ていなかったんじゃないか?ということが聞こえてきました。当然先輩ですから、皆の前で資料が終わっていないなんていう恥ずかしい姿を見せられないと思ったのか?それを回避するためにはどうするか?その時にできる究極の選択がパソコンを停止させることだったのか?と変な憶測だけが後世に語り継がれています。いまだにその真相は誰も知りませんが、きっとその先輩の心には深く刻まれている出来事だと思います。おわり